医療法人真心会は、湖南市に平成3年に開業した野村産婦人科がルーツとなります。その野村産婦人科は、令和3年3月で30周年を迎えました。少子化と言われながらも、南草津野村病院と野村産婦人科を合わせ、年間1,000人以上の赤ちゃんが産まれています。そして、この数年くらい前から当院で産まれた赤ちゃんが妊婦さんとなって、おばあちゃんも立ち会ってお産するといった嬉しい出来事も増えてきました。当院を信頼して頂いているという責任の重さを強く感じております。
ある患者さんから、「家族のように寄り添ってもらえたので心強かった。」という感想をお聞きしました。当院は開院以来「安全なお産」「満足いくお産」「快適な入院生活」を全ての患者さんに提供するという『まごころのこもった医療』を理念としてスタッフ一同努めてきましたので、私はもちろんスタッフ全員がこの言葉に大変励まされました。今後も、妊婦さんのもつ産む力、赤ちゃんの生まれる力を最大限に発揮していただけるように「スタッフ一同が家族のように寄り添って」サポートすることが我々の使命であると改めて感じました。
また、野村産婦人科に併設している「まごころ助産院」や南草津野村病院の「院内助産院」での助産師たちの活動が、病院を患者さんにとってより身近なものにしてくれているように思います。安心、安全な分娩は当然のことですが、今後は妊娠、分娩、子育てに対する心のケアにも重点を置き、二人目、三人目と女性が子供を産み育てたくなるように、患者さんに寄り添っていきたいと思います。 地域に暮らす女性がいつでも安心して通える、「かかりつけの病院」となれるようにお産だけでなく女性外来・乳腺外来・漢方外来を含め、スタッフ一同、日々努力し精進してまいります。

医療法人 真心会 理事長
野村 哲哉

　この度は、当院のホームページをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。
当院は、1997年（平成9年）3月に現在の地に開院し、長きにわたり周辺の地域の皆様方に支えられてここまで継続することができました。今後も、病院の理念である「真心のこもった医療を提供する」ことをめざし、地域に根ざした医療に貢献してまいります。
　女性が一生のうちに産む子供の数は年々減少しており、出産は妊婦本人と夫だけでなく、両家族にとってますます貴重な一大イベントとなっています。妊娠・出産は「安心・安全であること」だけでなく、さらにそれぞれの「希望や理想（ニーズ）」を出来るだけかなえることが要求されるようになってきています。妊婦さんと赤ちゃんにとって、何が一番望ましいのかを一緒に考え、バースプランを立ててリラックスして分娩に臨めるよう、環境を整えていきます。無痛分娩や立会い分娩もそれらの一つです。
　出産の立会いの仕方も人それぞれで、事前にしっかり準備できている方とそうでない方では、分娩後の受け止め方も随分変わってきます。一家族としてその時間を共有できる貴重な時間です。夫の方には、単なる撮影係にはなってほしくないので、ご夫婦でしっかりと事前に相談していただきたいと思います。
　私たちは、新しい生命の誕生という感動的な瞬間に立会い、共に歓喜できることに喜びを感じています。ひとりひとりが満足できる出産を目指し、妊婦さんとその家族の方々に寄り添い、きめ細かな医療・看護・入院環境を提供すべく、スタッフ一同がそれぞれの持ち場で自分の力を発揮するように心がけます。
　また、妊産婦の皆様のみならず、あらゆる年代の女性のライフステージに応じた健康をサポートする体制を整えています。子宮頸がん検診・乳がん検診、良性婦人科腫瘍（子宮筋腫や卵巣嚢腫など）、月経不順・月経困難症、低用量ピルやアフターピルの処方、月経移動の希望、更年期のホルモン療法、漢方療法、子宮脱・尿失禁、不妊相談、ブライダルチェックなど、個々の状態に応じた医療を提供しております。この地域に暮らす皆様方に「（診療を受けて）満足した・納得した」「他の人にも勧めたい」と思っていただけるよう、日々研鑽を積んでまいります。ご質問やご心配なことがございましたら、どうぞ気楽に私たちスタッフにご相談してください。
　今後とも末永くお付き合いいただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

南草津野村病院 院長
秋山　稔