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無痛分娩:無痛分娩に関する説明・方法(4)

無痛分娩に関する標準的な説明と、当院での無痛分娩の標準的な方法

④無痛分娩の開始

1.麻酔のカテーテルは、当日の診療体制や妊婦さんの状態によって、挿入するタイミングが変わります。
麻酔のカテーテルを挿入する際、まずは分娩室のベッドで横向きに寝て、背中を出していただき、腰の真ん中に局所麻酔の注射をします。この局所麻酔は一番細い針でおこないますが、少し痛みを伴います。ここさえ我慢していただければあとは圧迫感はあっても痛いところはほとんどありません。

2.麻酔の処置に5分から10分かかります。カテーテル(管)はテープで背中に固定します。
麻酔はまだ痛みが生理痛程度かわからないくらいのときに行うことが多いですが、妊婦さんによってはお産がある程度進んだ状況で麻酔することもあります。この時に管が正しい場所に留置されているか確認する試しの麻酔薬を少量入れます。問題なければ、痛みやお産の進行度合いに応じて、麻酔科医・産科医・助産師と相談しながら痛み止めの薬を適宜追加していきます。

3.無痛分娩のあいだは、分娩室ですごしていただきます。
食事は摂れませんが飲水は可能です。食事を控える理由は、お産が進むと嘔吐しやすくなる、緊急時のスムーズな帝王切開のため、などが挙げられます。歩行制限があり基本ベッド上で過ごしていただきます。痛みの神経だけではなく運動神経もわずかにブロックするので脱力感が生じ転倒する危険があるためです。
トイレ歩行は助産師の介助のもとか、こちらで導尿(カテーテル挿入)させていただきます。赤ちゃんの心拍をみる機械(胎児心拍モニター)を常につけて、赤ちゃんの状態を観察しています。

4.無痛分娩の薬が開始されると、20~30分で痛みが軽減します。
お産が終わるまで機械で持続的にお薬を投与していますが、お産の進行に合わせて痛みが出てくる場合は適宜痛み止めを追加します。子宮口がすべて開き、赤ちゃんが下りてきたらいきみ始めます。無痛分娩であってもお母さんのいきむ力で赤ちゃんはうまれます。痛みが和らいでいるといきむタイミングやいきみ方が分かりづらいので助産師がサポートします。

5.いきみが足りない場合や赤ちゃんがしんどい場合は吸引分娩が必要になることがあります。
また、会陰部が避けてしまう可能性が高い場合や、赤ちゃんが出てきにくい場合は、会陰切開を必要に応じておこないます。無痛分娩の麻酔をしていれば会陰切開も痛みはありません。
産後、会陰部の処置などが終われば、カテーテルは抜きます。抜くときの痛みはありません。産後の痛みには内服薬で対応します。
無痛分娩

 

無痛分娩

 

※当院では計画分娩を基本としていますが、陣痛や破水で予定入院日より前に入院される場合は無痛分娩に対応できない可能性があります。特に夜間や休日は対応できない場合があります。予めご了承願います。

当院では、院内設置の予約機および、
携帯電話・パソコンからの診察予約がご利用いただけます。

【ご予約が可能な内容】

○ 担当医師、科目〔産科・婦人科・妊孕(不妊治療)〕
○ 午前診・午後診・夜診〔時間帯の予約も可能〕

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※ ご希望の予約時間がとれない場合は、お電話(診療時間内)にてご相談ください。予約状況によってはご希望通りのご案内ができない場合もございますので、ご了承願います。
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